並木 泰淳6月3日「施餓鬼を催すこと」お盆の時期が近づくと、臨済宗寺院では施餓鬼法要が催されます。 僧侶が施餓鬼のための陀羅尼(呪文のようなもの)を唱えながら、水と米を餓鬼に供えます。『救抜焔口餓鬼陀羅尼経』 によると阿難尊者が静かな処で瞑想していると、焔口餓鬼(身体は痩せ細り、常に喉が渇き飢えている)が現れ、...
並木 泰淳2023年2月4日雪を担(にな)って共に井(せい)を塡(うず)む臨済宗中興の祖と云われる、江戸時代中期の禅僧 白隠慧鶴禅師が記した『毒語心経』に出てくる禅語です。『毒語心経』は『般若心経』の経文に白隠禅師が漢文で解説をされた専門書です。 題の禅語は、 是無等等呪(他に比類なき呪文だ) という経文の解説に登場します。 徳雲の閑古錐。...
並木 泰淳2022年11月28日雨を聴いて寒更尽く 門を開けば落葉多し『大燈国師語録』に出てくる禅語です。 元は唐の時代の詩僧、無可上人の「秋に従兄の賈島(かとう)に寄す」という詩の一節です。 暝虫、暮色に喧しく 默思して西林に坐す 雨を聽いて寒更徹し 門を開けば落葉深し 昔、京邑の病に因りて 并びに洞庭心を起こす...